介護が必要になった時、家族への負担が心配…そんなあなたへ
- 宮島慎二

- 3月18日
- 読了時間: 4分

介護保険が必要になった時、ご本人だけでなく、ご家族のことが心配になる方も多いのではないでしょうか。「迷惑をかけたくない」「負担をかけすぎて、家族が疲れてしまわないか」といった不安は、当然のことだと思います。今回は、介護が必要になった際の家族への負担について、そしてその負担を軽減するためのヒントをお伝えします。
介護は家族だけで抱え込まないで!
もし、ご家族の中に介護が必要な方がいらっしゃると、どうしても身近な家族が中心となって介護を担うケースが多くあります。もちろん、愛情や絆があってのことだと思いますが、介護は時間も体力も精神力も必要とする、決して簡単なことではありません。
身体的な負担: 食事、入浴、排泄の介助、移動のサポートなど、毎日のように体力を使う場面があります。
精神的な負担: 常に気を配る必要があるため、自分の時間が持てなくなったり、精神的に追い詰められてしまったりすることも。
時間的な負担: 介護に多くの時間を費やすため、仕事や自分の趣味の時間、休息時間が十分に取れなくなることがあります。
経済的な負担: 介護用品の購入やサービスの利用など、経済的な負担も無視できません。
このように、家族だけで介護を抱え込んでしまうと、心身ともに疲弊し、共倒れになってしまう可能性も否定できません。
介護保険は家族の負担を軽減する強い味方!
ここで思い出してほしいのが、介護保険制度の存在です。介護保険は、介護が必要になったご本人の生活を支えるだけでなく、実はご家族の負担を軽減するためにも、とても重要な役割を果たしてくれるんです。
介護保険を利用することで、以下のようなことができます。
専門家の手を借りる: 訪問介護サービスを利用すれば、プロのヘルパーさんに身体介護や生活援助をしてもらうことができます。これにより、ご家族の身体的な負担を減らすことができます。
自分の時間を作る: デイサービスやショートステイを利用すれば、ご本人が施設で過ごす時間を作ることができます。その間、ご家族は自分の時間を持つことができ、心身のリフレッシュにつながります。
適切なアドバイスを受ける: ケアマネジャーは、介護に関する様々な相談に乗ってくれ、適切なサービスや制度を紹介してくれます。一人で悩まずに、専門家のアドバイスを受けることで、精神的な負担を軽減できます。
経済的な負担を減らす: 介護保険を利用することで、自己負担額を抑えながら様々なサービスを利用できます。また、高額介護サービス費制度など、経済的な負担を軽減する仕組みもあります。
家族で話し合い、それぞれの役割を見つけよう
介護が必要になった時、ご家族だけで全てを担うのではなく、まずは介護保険サービスを積極的に活用することを検討しましょう。そして、ご家族間でしっかりと話し合い、それぞれの状況や得意なことを考慮しながら、無理のない範囲で役割分担をすることも大切です。
例えば…
時間に余裕のある家族が、定期的な通院の付き添いをする。
比較的体力のある家族が、力が必要な介助を担当する。
遠方に住んでいる家族は、電話やオンラインで励ましたり、経済的な援助をしたりする。
このように、それぞれの状況に合わせて協力し合うことで、一人ひとりの負担を分散することができます。
困ったら迷わず相談を!
「どんなサービスを利用したらいいかわからない」「家族だけで話し合っても解決しない」そんな時は、迷わずに地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談してください。専門的な知識を持った方が、親身になってアドバイスをしてくれます。
介護は、決して一人で抱え込むものではありません。介護保険サービスや地域の資源を上手に活用し、ご本人もご家族も、安心して穏やかな生活を送れるように、みんなで支え合っていきましょう。





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